人数を考えるときのポイント

2名から3名の人員配置が通常ですが、状況に応じて増減します。人数を考える主なポイントは、次のとおりです。

・調査費用の予算

調査員が増えれば、調査費用も高くなります。調査員を増やしたほうがよい場合でも、あらかじめ予算が決まっている場合は増やすことはできません。

・調査を行う場所

対象者を見失いやすい都会や繁華街、エレベーターや出入り口が多いデパートやホテルで調査を行う場合は、通常より多くの人員が必要です。ただし、大人数で張り込むと目立つため、2名から3名でチームを組み、複数に分かれて調査を行います。

・対象者の警戒心

すでに浮気がバレていることに気づいていたり、過去に探偵社に調査をされた経験があったりすると、対象者の警戒心も強くなって調査が難航することも少なくありません。中には、常にわかりづらい道を選択したり、必要以上に交通手段を変えたり、変装したりする人もいるため、人員を増やし状況に合わせた体制を組みます。

・調査の方法

主な方法は、「徒歩尾行」と「車両尾行」の二つです。それぞれ調査の仕方が違うため、適切な人員も異なります。

方法の違いと人数

「徒歩尾行」と「車両尾行」の調査方法と、それぞれ最適な人員は次のとおりです。

・徒歩尾行

対象者が、主に徒歩や電車、バスを利用して移動する場合に採用する方法です。徒歩尾行は通常2名で行いますが、建物の各出入り口に調査員を配置するため、出入り口が多い場所で調査を行う場合は調査員を増やさなくてはいけません。対象者の行動パターンによっても、調査員を増員することもあります。

・車両尾行

対象者が、主に車やバイクを使って移動する場合に採用する方法です。車だとバレにくいですが、小回りができないため、臨機応変に対応できるようにバイク1台（調査員1名）＋車1台（調査員2名）計3名で行うのが一般的です。車とバイクとの連携を取ることで、対象者が車を降りて車が入れない道に入ってしまっても、見失うことがなくなります。

増減させるタイミングと注意点

例えば、密会場所が変わり建物の出入り口が増えた場合は、人員を増やしたほうがより早いうちに決定的な証拠を得られる可能性が高くなります。しかし、証拠がつかめないのは調査員の人数ではなく技術力の可能性もあるため、引き続きその探偵社に調査を依頼するか検討することも必要です。

反対に、密会場所が浮気相手の自宅に限定されて調査がしやすくなったら、人員を減らして費用を安くできます。